ヒト乳歯歯髄幹細胞培養上清の解説
歯髄細胞は守られた神経細胞
歯髄細胞は、歯の内部(歯髄腔)に存在する歯髄(神経)から採取される幹細胞です。特に乳歯から採取された幹細胞は活動が活発で、高い修復・再生能力を持ちます。
歯髄細胞は骨髄や脂肪の幹細胞よりも増殖する能力や骨を作る能力が高いことや、炎症を抑えたり免疫機能を高めたりする能力も、他の幹細胞に劣らないという研究報告があります。
歯髄幹細胞培養上清とは?
培養上清には、幹細胞から分泌された豊富な生理活性物質(成長因子やサイトカイン)が含まれています。生理活性物質とは、細胞から分泌される多様な生理活性を持つタンパク質の一種です。細胞の増殖や分化などを調節する働きを持ち、損傷を受けた組織や細胞の機能回復に重要な役割を果たしています。
不死化ヒト乳歯歯髄幹細胞培養上清液
乳歯歯髄(神経細胞)から採取した幹細胞を不死化(永続的に生き続けること)させ、それを培養上清液にしています。
細胞個体から培養する際、個体は約1ヶ月で培養しなくなります。その度、細胞個体を採取する必要があり、その採取するヒト、時期によって培養によるサイトカインバランスが崩れます。そのサイトカインバランスを安定するために国際特許である不死化技術を採用しています。